4つのポイント 塗装素材
さて、塗装には4つのポイントが大切だと言うことを前回書きました。1番最初に塗装する以前に素材の特徴を知っておかないといけません。
大きく分けて3つです。金属・樹脂・その他素材になります。
金属では、鉄・アルミ・真鍮・ステンレス・銅・マグネシウムなど様々な金属素材があります。それぞれに特徴があり、塗装をする前の前処理(下処理)も塗装素材に合わせたもをしなければなりません。
鉄:リン酸鉄処理・リン酸亜鉛処理などの化成処理をすることで、塗料の密着力と防錆力を上げます。
アルミ:クロム酸処理をすることで安価で防錆力を上げます。最近では公害の問題などで6価クロム酸がダメな事があり、3価クロム酸やノンクロム処理などがあります。いずれも6価クロム酸処理よりは価格が高く防錆力も落ちますので、まだまだ使われていることも多いです。
多く使われる素材でアルミダイキャストがあります。これはアルミと鉄やマグネシウムなどの他の金属との複合で性能を引き出している素材です。アルミダイキャストの中での頻度が高く90%以上だと言われています。この素材はなかなかの曲者で成形の条件によりその中にある複合素材がバラバラに出てくることがあります。それらにより塗装の密着度を下げ耐久性も落とすことになります。もっと詳しくは後日ダイキャスト特集として書き出しましょう。
真鍮・銅はさびやすく柔らかいので、丁寧が作業が必要です。これと言った化成処理をしなくても脱脂処理さえしっかりとしてれば塗料の密着は良いです。ただし、膜厚をしっかりとつけておかないと錆のクレームになります。使われる用途は、建材などの金具関係が多いですね。主に内装に使われることが多いようです。
ステンレス:防錆性能が高く固いので、機械部品・建築剤・自動車様々なところに使われています。固いので塗料の密着性は悪くエポキシ系の塗料を使います。ステンレスはさびないと思われがちですが実は錆びます。種類によって錆の度合いが違うので気をつけて塗料の選定をしなければいけません。
マグネシウム:塗装素材としての頻度としては多くありませんが軽量で強度があるのでノートパソコンや携帯端末などに使われたりしています。防錆性が低いのでしっかりとした前処理とプライマー塗装が必要です。
細かく分けると上記の金属ももっと分かれてきます。それぞれに合った塗料・塗装工程が必要となります。しっかりと知識と経験のある塗装業者を選びましょう。
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