樹脂素材といっても部品塗装の場合多くの種類があります。
一番使用頻度が多いのがABSです。
安価で生産性がよくバランスの取れた性能からよく使われます。
塗装の場合もとても相性が良くて、密着・作業性ともによいです。
対候性が良くないので屋内環境での使用か塗装で表面を保護しないと外部での使用はむつかしい。
その他にPP・PET・塩ビ・ナイロン・アクリルやポリカーボネートなどたくさんあります。
それぞれの用途によって変わりますが、塗装することの目的が大切です。
ほとんどの場合は、素材自身の足りない分を補うことが塗装の大きな目的です。
美観を目的にするのか?強度や滑り性などの性能をあげることを目的とするのか?
目的により塗料の選択になります。
樹脂塗装では外観を目的にする場合が多く。
素材の粗を隠すためだあったり、高級感を出したり、色の展開をしたい場合に塗装します。
高級感を出す場合には、ウレタン塗料を使います。
安価にする場合はアクリルラッカーなどを使います。
色展開では、発色のいい塗料や原色の多い塗料を使います。
樹脂塗装では、素材の耐熱性が重要です。
塗料乾燥中に変形する場合があるので気を付けることが必要です。
大体ABSの耐熱性は60℃ですが、PETや塩ビなどそれ以下の温度でも変形する場合があります。
逆に180℃でも大丈夫なエンジニアプラスチック(エンプラ)のようなものもあります。
樹脂なのに焼き付けのアクリル使うこともあります。(ちょっと注意しないといけませんが)
あと、治具などを使う場合には、温度が耐熱性より低くても変形する場合があります。
応力がかかったところに温度をかけると変形温度が落ちるのです。
中でも塗装密着が得られない素材としてポリエチレン(PE)があります。
耐薬品性に優れ撥水性もあり通常の塗料では密着することがありません。
株式会社オークマ工塗では、長年の開発により密着させることに成功しました。
http://www.okumakot.com/our_works/2016/01/post-87.html
株式会社オークマ工塗では、長年の開発により密着させることに成功しました。
http://www.okumakot.com/our_works/2016/01/post-87.html
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