ダイキャストの塗装といっても様々な種類があります。
アルミダイキャスト(ADC)・亜鉛ダイキャスト(ZDC)等が一般的ですが、その中にも種類があります。
ADC-1・ADC-5・ADC-6このあたりはヒドロ系と言ってダイキャスト屋さんが成型しにくい素材だそうです。ただし、防錆力は高いです。一般的には、ADC-12が多く様々なところに使われています。使われるところによれば、6価のクロム酸をしないと防錆が持たないこともあります。RoHS対応の3価クロム処理もありますが、防錆面ではかなり落ちます。
亜鉛ダイキャストは、アルミダイキャストよりやわらかくキズや打コンなどがつきやすいですね。ダイキャスト屋さんは成型しやすいみたいです。アルミダイキャストより亜鉛の方が錆びやすくプライマーやクロム酸処理をしないと屋外では使用しにくいですね。ただし、亜鉛ダイキャストの場合3価クロム酸処理と6価クロム酸処理の違いは少ないです。
アルミ・亜鉛両ダイキャストの場合。注意しないといけないのは、離形剤や酸化皮膜による密着不良を起こす事があります。それを避けるために前処理でエッチング工程を入れると安全です。
亜鉛ダイキャストだけですが、高温の焼付乾燥をすると素材の中の素が膨張し膨れてくる現象があります。これは、薄物の製品に多く見られます。その場合の対策は、ウレタン等の塗料に変更し100℃までの乾燥にすると大丈夫です。
我々は、素材素材にあった塗装を心がけます。よって原料の特性や成型方法なども知識として入れておくことが肝心です。
まだまだ、奥が深い素材ですが、ざっと簡単にまとめて見ました。
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