今回依頼のあった件は、小さな部品(親指大)の樹脂部品の塗装です。
部品は3点セットで色は白でした。
現在の問題点は、セットでの色のバラつき・艶が足りないとのことです。
こういった場合最初の打ち合わせの問題が大きいと思います。
当然白の塗装だから、色のばらつきを考えないといけません。
しかも、素材の色が青みがかかった白なので、1コートだと当然素材の色を拾います。
結果セットものにも関わらず2トーンのような色になってしまいます。
艶にしてもどれくらいの艶が最初に欲しいのかを明確にして、塗料を選ばないといけません。
アクリルラッカーだとどれだけがんばっても8分~9分くらいの艶しか出ません。
逆にウレタンを使うと艶はかなりの出ますし、クリヤーコートをすると深みが出ますがゴミやキズ等が非常に目立ちます。コストも高くなります。
使用状況にもよります。美容関係の部品なのでアルコールに対しては強い事が理想です。となるとアクリルウレタンで選定するかポリウレタンになります。
そういったことを一つ一つお客さんに情報提供し、品質面・コスト面・メリット・デメリットを伝え、時には素材の色から変えてもらう等の提案を出し、納得のいくコミュニケーションを取ることが大切です。
そして、出来る限りサンプルをお勧めします。お客さんは話では納得されても現物を見ると納得できない場合があります。百聞は一見にしかずですね。
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