通常のパイプで、膜厚管理を+-2.3ミクロンにして欲しいとの依頼でした。
その条件だけだとカチオン電着が最適です。
しかし、もう一つ条件がありました。
膜厚を15ミクロンにして欲しいとの事でした。
部品の設計上どうしても、その膜厚で塗装して欲しいとのことです。
カチオン電着の場合通常膜厚が20ミクロン~25ミクロンです。
15ミクロンにしようとすると電圧をかなり落とす必要があります。
電圧を落とすと塗膜厚は少なくなりますが、安定性の問題が出ます。
このような場合は、アニオン電着が最適です。
アニオン電着は、膜厚が通常10ミクロン~15ミクロンで安定します。
しかし、コストの問題と素材が真鍮というものを踏まえてあえてカチオン電着で試作テストを行います。
今回の電着塗装の選定は素材と膜厚が要素になっています。
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