昨日、あるお客さまのところにお邪魔しました。
そのお客様は、おしゃれな自社ブランドを立ち上げ卸屋さんをとうして販売しています。
そして、今回ファブレス(工場なし)のメーカーになりました。
もともとは、どこにでもある町工場でした。
3年前にメインのお客様(50%以上)の仕事を断ったそうです。
理由は、1社依存の脱却とメインのお客さまの将来不安でした。
そして、始めたばかりの自社商品開発で食べるしかないと追い込むことでもありました。
それから、社長さんは自社商品開発と販路開拓に全精力をかけある程度の売上を立てれるようになったと言います。
その次に社長さんが考えたことは、自社生産です。
自社を見直すと老齢化した設備や建物です。地震があるとひとたまりもないだろう。
と不安を抱えていました。
そして、自社で生産することを中心に考えていたので、新商品開発の発想も枠にはまっていた。
総合的に考え、ここで思い切って「自分が理想とすることに近づくためには、自社工場を手放そう」と決断しました。
「これからは、工場の管理やお金が必要なくなった分思い切って、商品開発に特化することが出来る。」
「まだまだ厳しいですが、楽しみ一杯です。」と答えられた社長の顔には余裕がありました。
しっかりと自社を分析しています。競争認識・顧客認識・経営資源認識・変革認識を持って経営革新をやられたことは、正しく経営品質です。すごい経営感覚をお持ちだと思います。
よく企業は変わらないといけない。このままでは駄目だ。などと言いますがなかなか業態変化にまで出来るところはありません。
長期的な視野で理想を持って不退転の決意で行動する。それを目の当たりにしました。
最後に社長は、「会社が小さいから出来たこと。大きな会社だったら出来ないでしょうね」と言っておられました。
これからのビジネスモデルは「コンパクトな会社で変化に対応する。」ではないでしょうか
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